ヨガ的大掃除(2)

奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
(現在、講師は熱中症をきっかけとした、自律神経失調、パニック障害の治療の為、休講しております)

去年、奈良に越してきてびっくりしたのが結露。
「奈良は湿度が高いよー」と諸先輩方が口々に。
今年もすでに窓が滝のようになっています。
大阪生まれのわたくし、盆地に住むのは初めての体験。
色々新鮮です。
(^-^)

 

さて、前回の続きです。
「ヨガ的大掃除」

やりなれない動きをすることで、とても疲れたり、体を痛めたりしないように気をつける点を、ヨガポーズで気をつけることと重ねて書きました。

今回は中腰姿勢などでの、掃除のポイントをいくつか書こうと思います。

一番意識したいのは背骨を守ること

 

ピンクが首(頸椎)で7個。
水色が背中(胸椎)で12個。
肌色が腰(腰椎)で5個あります。
その下に仙骨、尾骨がついています。
鎖のように連なった骨です。
骨と骨のつなぎ目は関節になっています。

見ての通り関節の一つ一つは小さいので、負担が集中する部位が生まれると、痛みにつながりやすいです。

得意不得意な動きがあります

よく見ると背骨は形も少しずつ違います。
背骨は前後に曲げる、左右に曲げる、回旋する動きができますが、形によって得意不得意があります。

前後に曲げる動きは腰が得意です。
回旋する動きは首が得意です。
逆に腰は回旋する動きは苦手です。

首と腰は痛めやすい

背中の部分は肋骨が、仙骨部分は骨盤が守っています。
けれども腰と首は守ってくれる骨がありません。
首には脳へと動脈や神経が通っており、腰回りには臓器が入っています。
大事な場所ですから、気をつけて動かしたいですね。

掃除の時に思い出したいヨガのポーズあれこれ

●ウトゥカタアーサナ(椅子のポーズ)
中腰の姿勢をとる時はこのポーズを思い出しましょう。
股関節を曲げ、腰は反らさず丸めずキープです。

 

●マーラーアーサナ(花輪のポーズ)
股関節を開くことが大丈夫な方は、このしゃがみ方ができると、お掃除にも取り入れることができるかと思います。
欧米人はこの姿勢ができない人が多いそうですが、日本人も洋式トイレの普及で、しゃがめない人が増えています。

この形から上下にスクワットのように窓ふきをすることで、下半身を強化する運動を指導している産院もあると聞いたことがあります。
結構な代謝アップ、筋力アップ運動になりますよね。
ポイントはつま先と膝の向きを合わせることと、立ち上がる時に腰を反らせないこと。

落ちているものを拾う時どうする?

私は昔、ヨガの先生に「その拾い方はいただけないねー」と注意されたことがあります。
こんな取り方です。

腰を曲げてとっていたんですね。
腰は使い過ぎて痛めることが多い部位。

落ちているものを拾うときは、しゃがんでとるか、股関節を使います。

 

掃除をする時の姿勢

物を拾う時、股関節を使いました。
この方法が基本かと思います。
腰起点で動かないようにします。
(床を拭く体勢はこちらです)

高いところのものを取る時、窓拭きで少し高いところへ手を伸ばす時、腕が十分に上がらないと、体は背骨を反らせて上げようと頑張ります。

 

急がず

素早い動きは痛めやすいですね。
特に背骨をねじる動きは要注意です。
体ごとそちらを向きましょう。

忙しい時期ですが、体勢を変えるときはゆっくり動きます。

下半身(特に股関節)を使う

腰痛

掃除機やワイパーなども、サイズが合わない場合、体を丸めるのではなく、ウトゥカタアーサナ(椅子のポーズ)のように、股関節を曲げて、背骨の長さをキープ。

お尻や太ももが股関節を動かす筋肉です。
そして大きい筋肉が多いです。
ということは、しっかり動かすと代謝が上がる、引き締まる、カロリーが消費できるという、うれしいおまけもつきます♪

重い物を持つ時

腰に負担にならないように十分に気をつけましょう。
こちらの動画、大変参考になります。

頑張り過ぎないようにしましょうね

体が痛い、病気、体力がない、介護や育児が大変など、そもそも掃除が大変な場合は

・できるところだけ丁寧に。
・椅子を持ち運んで座りながら
・頼める場合は罪悪感を抱かず頼む!

など、自分が体調が悪くなるパターンを理解し、休みましょう。
うちの両親は「年だから」という理由で、簡単な掃除しかしていません(笑)。

背骨と一緒で、家事は得意な人、働く人に負担がいきがちなのです。
一心に負担を背負わないようにしましょうね。

私も今年は頑張り過ぎないように気をつけます。
そしていつも以上に?家族に頼ろうと思います。
^_^;