リストラティブヨガ〜何もしないことを味わう

奈良市菖蒲池、学園前の初心者向け女性ヨガ教室、「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。

奈良県民初心者の私にとって、奈良での夏は2回目。
や、やはり盆地は暑いですね・・・

「そうやろ!」「暑いやろ!」と、先輩奈良県民さんが口々におっしゃいます。
これはその後に「めっちゃ暑い奈良やけど、奈良が好きやねん」という言葉が続くように思います。
だって、みんな、ちょっとうれしそうに見えるんです、気のせい?
^_^;

無理しないでね、ができない環境の現代人

さて、いきなりの気温急上昇で、体もついていかない方が、多いのではないでしょうか。
人間の体には、環境に対してバランスをとろうとする恒常性(ホメオスタシス)が備わっています。
ただ、急激な変化だと、追いつきませんね。

ダッシュで追いつかなくても良い環境なら、ゆるゆる行きたいところです。
ゆるゆる行ってるヒマないねん!という方には、このような言葉がかけられます。

「無理しないでね」

わかっちゃいるけど・・・です。
現代人にとって、この言葉はなかなか実行に移せない言葉だったりします。

  • 無理しないように仕事を休みまーす!
  • 無理するとヤバいから、今日は夕ご飯作りません♪
  • 無理せず、赤ちゃんの授乳は中止しますっ!
  • 無理すると、効率が悪いので学校や部活を今日は休ませてください〜

わたくし、自分自身が無理するとぶったおれる体質、年齢なので、休める社会になって欲しいです。
休ませられる価値観が育って欲しいです。
ただ、現時点ではなかなか難しいですね。
代わりがいない場合もあります。

だからこそ、いかに無理している自分を癒していくか、が大切になると思います。
いえ、現代人はそもそも、無理している自分に気づくことから始めなければいけないかもしれません。

動かないことで楽になるヨガ?

ヨガのポーズをとると<動くことで楽になる>を実感します。
ヨガもできないくらい、疲れている時は横になったり、眠ったりします。
でも実はこの中間にもヨガがあります。
<動かないヨガ>です。

リストラティブヨガと言います。

リストラティブヨガの本
こちらの本は、リストラティブヨガを考案された、ジュディス先生の本です。
副題が「完全なリラクゼーションそして再生」となっていますが、まさにその通りのヨガです。

朝、起きるとなぜか体が疲れている、こっている、体が痛いという経験はありませんか?
休んでいるつもりが休めていない状態ってありますよね。

リストラティブヨガでは、関節の負担をなくし、筋肉の緊張をのぞいて、穏やかなポーズをとっていきます。
そのために、ヨガの道具、クッションやタオル、アイピロー、ブランケットなど、様々なものを使います。

わたくし、最近、このヨガと再会し、家で実践中です。

完全なくつろぎと再生

リストラティブなシャバアーサナ(妊婦さんにもおすすめです)。

リストラティブヨガ
(モデル:うちにいる骨男さん)

派手な緊張やきつい痛みでなくとも、人間の神経は気になる箇所があると、常に動いています。
体の癖は強固で、休んでいる時も、なかなか力は抜けません。
力が抜けないと熟睡もできませんよね。

リストラティブヨガでその“違和感”をとりのぞくと、神経が静まっていきます。
訪れるのは静寂なくつろぎ。

取り越し苦労が多く、頭がいつも疲労気味。
反り腰で、仰向けで眠るのが苦手な私も、腰反りの負担を減らしてゆくと、魔法?というくらい、心身がくつろいでゆくのを感じます。

ポーズを行う時間は5分から15分くらい。
完全なリラクゼーション後の目覚めは、まさに再生。

ちょっとした工夫でシャバアーサナがもっと心地良く

ヨガのレッスンでたくさんの道具を使うことは実質的に不可能ですが、ラストのシャバアーサナ(大の字で寝転がるリラックスポーズ)で、目の上にタオルをかけるだけでも、刺激が緩和されます。
猫背の方は肩の下にタオルを敷くだけで、体が大地に沈む感覚を味わえたりします。

リストラティブヨガを体感したい!という方は、レッスンをされているスタジオさんもありますし、ワークショップなども時々開催されているのでチェックしてみてください。
上記の本もおすすめです♪

特に夏の疲れには有効やと思います!^ ^