どんな状況でもヨガはできる

奈良市菖蒲池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。

・・・・と書いておりますが、現在、体調を崩しておりまして、ヨガ教室は休講しております。
参加していただいておりました皆様、本当に申し訳ありません。

体調を崩すきっかけは様々ですが、私の場合は、熱中症でした。
そこからあれよあれよと・・・・それ以前の私は、更年期による不定愁訴はぼちぼちとあったものの、元気に過ごしていましたので、このジェットコースターのような悪化に、心がついていかない状態でした。

スタジオやカルチャークラブでさせていただいていたレッスンは急遽、休講になり、他の先生に変わっていただき、先生方にも生徒さまにも大変ご迷惑をおかけしました。
私自身、大切にしていたクラスと突然のお別れで、無念や理不尽と言う気持ちをどうおさめたら良いのかわからず、アメブロもこちらのブログも再開するのに、体力的にも気持ち的にも、時間を要しました。

 

寝たままでのヨガ

現在、私は起きている時間のほとんどを布団の上で過ごしています。
それでもヨガはできます。

まずは腹式呼吸。
しんどい時はこれだけで十分です。

そして手や足指のストレッチや、首のストレッチ。
足首回し。

余裕があれば、片足ずつあげて、ふくらはぎや裏ももを伸ばします。

ふくらはぎのストレッチ

横向きになって、胸椎ねじり。
そのまま肩回し。

少し動くだけで、体がほかほかとあたたまってきます。
特に寝ている状態が多い時は、足を使っていませんから、股関節から下を丁寧に動かします。

ずっと寝ているのもつらいもの

布団に寝るというと、仰向けを想像しますが、実は仰向けでずっと寝ていることはたやすいことではありませんね。

シャバアーサナ 

胎児のような姿勢は関節もゆるまり、楽ですが、これとてずっとやっていると腰に負担がかかります。
私はうつ伏せで寝るのが好きですが、起きたら首を痛めていたことがあります。
^_^;

仰向けで寝ていると、体の中で浮く部分があるのにお気づきでしょうか。
首、腰、膝の裏、足首などは地面に接しません。
猫背の方は、胸が縮んでいるので、肩も地面につかなかったりします。
うちの猫背な夫など、腕を地面に下ろすのがつらいようで、いつもお腹の上で両手を組んで寝ています。

均整のとれた体なら、それほど苦痛ではないかもしれませんが、日常生活でできた筋肉の不均衡がある体だと、寝るという、重力におまかせの姿勢でさえ、重力にお任せできず、小さな緊張や苦痛をもたらします。
リラックスしているように思える就寝中でも、人間は時々体勢を変えますね。
疲れるからです。

寝ている時でも完全にリラックスするのは難しいということですね。
朝、起きたら体が痛かったり、何だか疲れていたりすることがありませんか?

地面に接して寝ている=リラックス状態ではないということです。

自律神経が乱れると神経が休まらない

私は自律神経が乱れまくっている状態で、現在、突然、めまいで倒れそうになったり、吐き気がしたり、呼吸が苦しくなったりしております。
交感神経のスイッチが無駄に入るんです(苦笑)。

このスイッチが、現在、普段では何ともないようなちょっとした刺激で入ります。
ちょっと暑いとか、少し腹が立った、テレビを見ていた・・・こんなささいなことです。

神経が休まらない・・・ヽ(;´ω`)ノ

私の現在の状態は極端ですが、元気に過ごしている方でも、気がかりなことがあったり、体に痛みがあると、過剰に神経伝達が行われることになりますね。
まして、現在の天災が続く状況では、脳はオーバーワークです。

リストラティブヨガで神経を鎮める

そこで、今はリストラティブヨガという動かないヨガをしています。

リストラティブヨガの本

リラクゼーションと再生を目的としたヨガです。

先ほど、仰向けでも地面に接地しない部位があると書きました。
その部位の間をボルスター(クッションのようなもの)、ブロック、タオル、毛布などで、埋めていきます。
痛みのあるところ、違和感のあるところは入念に、タオルを下に入れたりして、痛みを解除していきます。
不思議ですがじっとした姿勢でいると、きちんと体が「ここはこうして欲しい」と訴えてくるのです。

筋肉や関節の緊張がなくなると、感覚神経が脳へ伝える情報がぐっと減ります。
すると脳は運動神経へ指令を出す必要もなくなり、休息することができるのです。

リストラティブヨガ

リクライニングレッグオープン(合せきのポーズ)

「リストラティブヨガ」の著者、ジュディス先生は著書の中でこんな風に語っています。

リニライニング・レッグオープンのポーズは、リストラティブ・シリーズでもとくに大切なポーズです。体に関しては、胸、腹、骨盤を開きます。
(省略)
このポーズで安心と支えにより深く心が開かれます。胸が開くと、腕と脚がプロップスにゆだねられます。

 

インドの賢人パタンジャリは『ヨーガ・スートラ』に「ヒラニヤガルパ」、サンスクリット語で「宇宙の偉大な黄金の子宮」について書いています。
パタンジャリの教えによると、宇宙全体がこの黄金の子宮の中に包まれています。
横になった合せきのポーズを実践すると、この原書の完璧な休息の場と究極の庇護を思い起こさせます。
私はこのポーズで寝ている時、その力に抱かれるのを感じたことがあります。その経験はとても心地良く、平静さと幸福感を残します。

その時に応じたヨガがもたらされる

私は数年前、ヨガのトレーニングでリストラティブヨガを習ったのですが、「じっとしているだけ」という感想しか持ち得ませんでした。
今年に入り、また習う機会を得て、リストラティブヨガの素晴らしさを体感しました。
けれども時々行うだけで、日々の実践まではつながりませんでした。

それがまあなんと、じっくり行う機会に恵まれました。
怪我の功名と言いましょうか。
まあ、わたくしの人生、怪我の功名だらけでございます、ははは。

最後にこの本を監修されたchama先生の、日本版「リストラティブ・ヨガ」に寄せて書かれた冒頭での言葉を書いて終わります。

 

なにもしない”ことを実践する

 

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””それでも私は…… https://ameblo.jp/kotukotukotuban/