呼吸法はお守り(1)
奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
ブログは定期的に綴っておりますが、現在、私は熱中症をきっかけとした自律神経失調、そしてパニック障害で療養しており、レッスンはしておりません。
薬のおかげでパニック発作はほぼおさまりつつあります。
また体調を整えて、皆さまとヨガをしたいと思っております。
病を得たからこその気づきも多く、どんな状態でもヨガができることを体感しています。^_^
昨日は久しぶりにあやめ池の周辺を歩きました。
清々しい空気はゆったりとした呼吸をうながします。
ヨガと言えば呼吸というくらい、ヨガと呼吸は切っても切り話せないものですね。
命をつなぐ呼吸
人間は数日間食べ物がなくても生きていけます。
俳優の榎本孝明さんが30日間「不食」を実行され話題になったことがありますね。
ご飯を一食抜くのも耐えられない私には、想像できない世界です。
20世紀初頭にハレー彗星が近づいた時は、酸素が少なくなると言われて、息を止める練習をしたとか。
人間は数分間、呼吸ができないと命の危険が迫ります。
普段は当たり前に行っている呼吸ですが、命をつなぐ活動なんですよね。
何のために呼吸するのか?
では呼吸はなぜそれほど大切なのでしょうか。
●ヒトの体が酸素を必要とするのは、細胞が、生存や活動のためにエネルギ−を得る必要があるからです。
●体は、エネルギ−源として、グルコースを代表とする単糖類や、脂肪酸を使います。
グルコースからエネルギ−を引き出すには、酸素(O2)が必要だということです。●化学反応の結果として、水と二酸化炭素(CO2)が生成されるのです。
この二酸化炭素が、呼息(※)の時に吐き出されます。●では、なぜ二酸化炭素は吐き出されるのでしょう?それは二酸化炭素が、体にとって有害なものだからです。
●二酸化炭素が、体内にとどまっているとするとーーーー(省略)酸が発生します。酸は、細胞を殺すほど有害です。
(図解入門メディカルサイエンスシリーズ「よくわかる生理学の基本としくみ」より抜粋)
※呼息=吐く息
私たちは食べること同じくらい、いえそれ以上に呼吸を大切にしなければいけない理由がよくわかりますね。
肺は自分では動かせない
肺の中にはガス交換を行う肺胞と呼ばれる小さな袋がたくさんついており、その周辺を膜が覆っています。
筋肉はありませんので、自発的に伸び縮みはできません。
肺は呼吸筋と呼ばれる周辺の筋肉が収縮、弛緩することにより、膨らんだりしぼんだりしています。
肋骨、背骨、胸骨(胸の真ん中の骨)で囲まれた部分を胸郭と言います。
この中に肺がおさまっています。
肋骨についている筋肉(肋間筋)や、
肋骨の底部分にドーム状の膜のようについている筋肉(横隔膜)が、
収縮、弛緩することで胸郭が拡大、縮小し、肺の空気を出し入れをしています。
その他、周辺の筋肉も強力して働き、呼吸活動が行われています。
こちらの動画だとイメージが湧きやすいです。
猫背で胸が縮んだり、逆に反り過ぎて背中が縮んだりすると、肋骨の筋肉がなめらかに動かず、横隔膜も偏った状態になります。
悪姿勢や筋肉のコリが呼吸のさまたげになることがおわかりになるかと思います。
自律神経に良いと言われる片鼻呼吸法
初心者でも行いやすい呼吸法が片鼻呼吸法(ナーディ・ショーダナ呼吸法/アヌローマ・ヴィローマ)があります。
伝統的なやり方では、ヴィシュヌムドラという指の形で行います。
中指と人差し指を折り曲げた形です。
私はこの形が苦手なので、上のイラストのように中指と人差し指を眉間に当てて行っています。
親指と薬指で片鼻ずつふさいでいくのですが、やりにくければ、人差し指で片方ずつおさえてもいいと思います。
- 背骨を伸ばして座ります
- 数回両鼻でゆっくり呼吸します
- 親指で右鼻を塞ぎ、左鼻から息を吐き出します
- 左鼻から息を吸ったら、薬指で左鼻を塞ぎます
- 親指を右鼻から離し、右鼻から息を吐きます
- 右鼻から息を吐き終えたら、右鼻から吸います
- 右鼻を押さえ、(1)に戻り、数回繰り返します
右鼻が交感神経、左鼻が副交感神経を活性化すると言われています。
人間の鼻は、2,3時間ごとに片鼻ずつ呼吸しているそうです(全員ではない)。
言い換えれば、片鼻は自然な現象で、膨張して詰まってるらしいのです。
おもしろいですねえ!!
ネーザルサイクル(交代性鼻閉)と呼ばれているそうです。
なぜ、そういう仕組みなのか、色々な説があるようですが、これをコントロールしているのが自律神経なのだとか。
交代性鼻閉については、ネット情報のみなので、本などでまた調べてみます。
実はわたくし、片鼻呼吸法は、あまり興味がなくて、ほとんどやったことがなかったのですが、不幸中の幸い?
自律神経が乱れまくり中ですので、毎朝やっております。
続けていくうちに、スッキリ感が得られることがわかってきました。
このスッキリ感についても、ネット情報しか知り得ない状態なので、また調べます。
うーん、わからなくて調べる課題が多過ぎです。
^_^;
それだけ呼吸は奥が深いということでしょうか。
片鼻呼吸法、ぜひお試しください。
呼吸について、次回は私の体験談を書こうと思います。
アメブロ「更年期ヨギーニの忘備録」