感じること、気づくことこそヨガのギフト
奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
(現在、講師はパニック障害で療養中につき、レッスンはお休みしております。詳細はこちらに)
今日の奈良は強風に地震と、荒れたお天気でした。
良い悪い関係なく春は「出る」季節です。
養生しながら過ごしたいものですね。
私は花粉症なので、鼻水ズルズル。
免疫をつかさどる細胞さんたちには、ブラックな職場だと思います(苦笑)。
ヨガの合掌
さて、ヨガでは合掌することがよくあります。
合掌はアンジャリムドラーと言います。
日本人は祈る時、食事前など感謝の意を表す時に、合掌する習慣があります。
ヨガでもレッスン前、レッスン後に手を合わせます。
また、ヨガポーズでは手を合わせることで、体のバランスをとったり、体幹に力を入れたりします。
精神的にも肉体的にもよく使われる動きです。
背面合掌
この合掌の背面バージョンがあります。
パスチマナマスカラと言います(かっこええ名前!)
モデルはわたくしです(恥)。
最初は右手が全く返らずできなかったんですが、ようやくここまで。
それでもまだ右手がやりにくいです。
手首を返すと痛いんですよね。
右手、左手にくっついてないでしょ。
^_^;
左右差は元々ある
ヨガのポーズをしていると左右差を感じることは多いです。
瞑想していても、右のお尻がちょっと浮いてるなとか、右肩が前に出ているなとか微細な左右差を感じます。
「左右差のない体になりたい」と言われる方も生徒さんにはおられますが、人間って元々左右対称じゃないんですよね。
赤いところが人間の横隔膜、呼吸筋です。
息を吸うと横隔膜が下がって収縮し、吐くとゆるんで上がります。
よく見ると、右のほうが上がっていますし、広いですね。
これは下に肝臓があるからです。
左には上に心臓があり、少し押されて右に比べ、元々緩みにくくなっています。
さらに肺は葉と呼ばれる切れ込みによって区分されているのですが、右は3葉、左は2葉になっています。
ですから、呼吸は元々右側のほうがやりやすく、右側優位に生活しているほうが安定しやすいのです。
ポーズには日常生活が反映されている
もちろん、明らかな左右差は日常生活の癖から生まれたものですから、なるべくどちらかに負担が重くならないようにしていくことは必要です。
背面で合掌できないことから、私は右肩がより猫背、巻き肩になっていることを知りました。
肩を触ると左右差があります。
右利きですし、それが影響するのか、左に背骨をねじる癖があります。
そこから正面を向こうとするので、首は逆に右にねじりがちです。
一つのポーズができないことにも、自分の生活が反映されているのです。
人に指摘されるのではなく、自分でそれを感じていくこと=セルフケアです。
感じること、気づくことはギフト
ヨガで一番大切なのは、できるできないではなく、感じることです。
ヨガのポーズは芸ではありません。
競い合う技でもありません。
自分の心身と向き合うツールです。
ですから、できないことに気づくことこそ、ギフトだと私は思っています。
そしてなぜできないのかに思いを馳せた時、日常での生活が反映されていることが見えてきます。
マットの上での気づきが日常生活につながっていきます。
ゴームカアーサナ(牛の顔のポーズ)の手の部分です。
つなげない時はこのようにタオルを使うと同じ動きができます。
背面合掌(パスチマナマスカラ)も、合掌がつらい場合は、肘と肘とを持ち合うだけでOKです♪
参考図書:「勝者の呼吸法」(森本貴義/ワニブックス)