合せきのポーズのバリエーション
奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
去年、熱中症からパニック障害を10年ぶりに再発してしまい、休養中でしたが、ゆるゆると再開させていただくことになりました。
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さて、今日は同じポーズでも目的が色々違うますというお話です。
合せきのポーズ(バッダコーナアーサナ)ってどんなポーズ?
先日、インスタグラムにこのような画像をあげました。
脚の形は全部同じ、合せきのポーズ(バッダコーナアーサナ)になります。
ヨガだけでなく、ストレッチ、自力整体、健康体操など名前を変えても登場するポーズなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
横からの撮影なので脚の形がわかりにくいですがこうなっています。
私ではありません、無料画像サイトのお姉さんです。
念のため(笑)。
足裏を合わせます。
股関節は前に曲げ、広げ、外回しの状態。
股関節がかたい人、あぐらが苦手な方にはつらいポーズになります。
そんな時は、過度に股関節や周辺の組織を痛めないように、脚の下に座布団、ヨガブロックなどを入れましょう。
合せきのポーズ(バッダコーナアーサナ)のポイント
座位のポーズ全てに共通する一番のポイントは坐骨で座ること。
坐骨で座ると、背骨を伸ばすことができます。
腰を反らせたり、丸めていると坐骨で座れないのです。
お尻のほっぺたで座ると写真のような姿勢になります。
下を向くと後ろにひっくりかえるので、顎が上がります。
この状態を続けると、腰に負担がかかります。
とは言え、股関節がかたいと坐骨で座るのはなかなか大変です。
坐骨で座れない方はお尻の下に座布団、毛布、ヨガブロックなどを敷きましょう。
股関節を前に曲げる角度がゆるくなるので、座りやすくなります。
開く動作がつらい方は、脚の下にヨガブロックや、おうちだとクッション、バスタオルを丸めたものなどを入れると楽です。
なぜか頑張って前屈しようとなってしまうポーズ
この合せきのポーズ(バッダコーナアーサナ)は、このまま前屈するパターンが多いです。
人間はなぜかそんな時、「より前へ」「頭が床につくように」と頑張りたくなるようです。
隣の人と比べてしまい、喜んだり卑屈になったり。
人と比べてはいけないとヨガでは言いますが、それは比べている間、自分の心身に対する意識がおろそかになっているからです。
そんな時に、自分の坐骨がどうなっているか、背骨の形状がどうなっていくかを意識してみてください。
繊細な意識が必要になるので比べることができなくなります。
同じ脚の形でも背骨の形で、目的が違ってきます
例えば下記のような4つのパターン。
背骨の形が違うことで、効果も変わってきます。
1:股関節を前に曲げる動作
まずインスタ画像の左横の部分です。
股関節を前に曲げる動作では、背骨の形状は変わりません。
(若干、反り腰気味のほうが曲げやすいです)
ここで胴体(体幹)の力を抜いたらどうなるでしょうか。
重力に従って、ふにゃふにゃと頭は垂れ、背中が丸まっていくと思います。
それをしていないということは、重力に逆らって途中で寸止めしていることになります。
言い換えると姿勢を保つための力が働いているということですね。
腰は反るでもなく、丸めるでもなく、立っている時と同じ状態。
足裏はぴったりと合わせておきます。
意識を集中しないとできませんし、筋力も必要になります。
地味にキツイです。
^_^;
2:背骨を丸める
1の状態と違うのは背骨の形状です。
丸めています。
写真ではわかりにくいのですが、こぶしを重ねてその上におでこを乗せています。
2のポーズはリラックスのポーズになります。
1の状態でしばらくキープした後に行うと、ふわっと体がリラックスするのがわかります♫
前屈は副交感神経を優位にするとヨガではよく言いますが、1のポーズは、リラックスできません(笑)。
股関節にしっかり刺激を入れながら、体幹力も使うポーズなので、どちらかと言えば頑張るポーズです。
背中を丸めて倒れるのは「より前に」がんばって倒しているのではなく、重力にお任せにしていくから丸くなるんですよね。
3:よりリラックスへ
2の場合、リラックスと言っても、筋肉を使っていますので、長時間キープすると疲れます。
疲れるくらいやるとリラックスできないわけです。
3の場合は、もたれるもの、脚の下に入れるものなどを使い、筋力をなるべく使わないようにしています。
すると、体のどこにも頑張る要素がなくなってくるので、神経が休まるポーズになっていきます。
落ち込んだ時ってこんな風に体が丸まりますよね。
人間は心身の回復には背骨を丸めることだと知っているんでしょうね。
4:仰向けの合せき〜さらにリラックスへ
バスタオルやクッションなどを使って、全く頑張らないポーズになっています。
筋肉や周辺組織は道具に支えられているので、まるであってないかのような状態。
うまくセッティングできるとまるで浮かんでいるような心地よさになります。
すると神経と脳のやりとりが減るので、神経が休まるんです。
喉、胸、お腹、全てが開放され、呼吸しやすくなります。
このまま15分くらいキープすると、うっかり眠ってしまうことも。
同じポーズでも自律神経の方向性が違います
ヨガでは前屈は副交感神経を刺激し、後屈は交感神経を刺激すると言われています。
これは副交感神経が頚椎の上(脳幹)と仙骨のところから出ており、交感神経が背中から腰にかけて出ていることと関係していると思われます。
背骨はS字ラインになっているので、逆の方向に曲げると刺激が入るということなんでしょうか。
このへん、詳しくないので、私には説明ができないのです。
(なぜなのか気になっていろんな本を見たんですが、載ってないんですよね)
理由は不明ですが、朝起きたら胸を開く、落ち込んだ時には体を丸めるなど、人間は自律神経の切り替え方を本能で知っていることは確かです。
寝る前に後屈をすると目が冴えて眠れなくなることもあります。
ただ、いくら前屈しても力んだ前屈ではリラックス効果は得られませんし、上の1のポーズのように途中で寸止めして背骨の形状を保つようなものは、リラックス目的ではありません。
また呼吸を早くて浅い呼吸では副交感神経は優位になりません。
同じポーズでも背骨の形状によって、自律神経の方向が変わること、目的が変わること、ご自宅で試してみてくださいね。
^_^
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