国際ヨガDAY関西in奈良〜ヨガの目的とは?

奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
去年、熱中症からパニック障害を10年ぶりに再発してしまい、休養中でしたが、ゆるゆると再開させていただきました。

今日の奈良は雨、雨、雨。
雨が降ると思い出すのが「にじ」という唱歌です。


この歌を聞くと鬱々しがちな雨でも気が晴れます。
^_^

奈良市でヨガイベントが行われました

さて、23日の日曜日、奈良・平城宮跡で「国際ヨガDAY関西in奈良」が行われました。
6月21日(夏至に近い日)を国際ヨガDAYと、国際連合総会が宣言したのが2014年。
以来、世界中でヨガイベントが行われています。
私も平城宮跡でのヨガに1ヨギーニとして参加させていただきました。


朱雀門前で行われた1600人でのヨガ!!

私は体調を考えて、外ヨガはあきらめ、午後から行われた3つワークショップを受けたのですが、その中の1つは座学でした。
その名も

「古典ヨーガ大学kaivalyadhamaの恩恵と功績~ヨーガを文献から理解する~」

うわっ、名前だけ見たら難しそう!!って感じですよね。
ところがどっこいです。
講師の西守美香先生は大変気さくな方で、わかりやすくヨガの歴史を教えてくださいました。
遠路熊本からこの講座のために駆けつけてくださったそうです。

ヨガの目的って何?

ヨガの歴史は私も軽く習っただけで、すっかり忘却の彼方です。
けれどもそこには「ヨガの目的」が示されています。
今ではヨガの目的は多種多様ですが、どんな目的であれ、源流の目的へと流れていく目的かどうか、は大切だと思います。
日本で20世紀末にあった事件を繰り返さないためにもです。

 

生きる苦しみやつらさをどうしたら取り除けるかというのは、哲学や宗教で無限大に繰り返されてきた課題。
ヨガの目的もそこにあります。

ヨガの教典に示されている目的とは

ヨガの教典である「ヨーガスートラ」はパタンジャリ先生が編纂したと言われています。
時期は紀元前後の数百年の間に出来上がったらしいという曖昧なことしかわかっていませんが、編纂以来、師から弟子へと伝えられてきました。
そして現代でも何種類もの書籍が日本でも出ており、読み継がれ、実践されています。

そのヨーガスートラの冒頭にヨガの目的が定義されています。

Yoga Chitta Vritti Nirodha

ヨガとは心の動き(チッタ ヴルッティ)を二ローダすることである※二ローダ:阻止する、おさめる、止滅する、制する、鎮める

動き回る思考や感情を鎮めていくことで、心の平安をどんな時も保てるようになるということです。
私はそんな状態には至っていませんので、あくまでそうなるであろうということですが。
ヨーガスートラにはそこへ至るための実践方法が、具体的に語られています。

ヨガの歴史

そもそもヨーガというものの源流が生まれたのは1万5000年前から5000年くらい前ではないかと言われているそうです。
現パキスタンにあるモヘンジョ=ダロ遺跡からは、ヨガをしているであろう男性の坐像が見つかっています。

人々は苦悩を取り除き、幸せで在るために自然を崇拝することから始めました。
やがて自然を動かしている<何か>があるということに気づきました。
<何か>はブラフマンと名付けられました。
宇宙の根本原理と訳されたりします。

この頃、日本はというと縄文時代です。
いかに古い歴史があるかがわかりますね。

瞑想だけだったヨガが体に着目しだしたのが8世紀頃。
瞑想するためには体作りも必要ということですね。

10世紀から13世紀頃にアーサナと呼ばれるポーズが取り入れられ始め、16世紀にハタヨガとして体系化されたとされています。

20世紀、21世紀にはポーズのほうが主になってしまい、ヨガ=健康体操のようなイメージがつきましたが、やはりヨガの最終的な目的は「心をの動きを鎮めること」だと私は思っています。
それは苦しみを取り除くことであり、心に平和を持たらし、今を幸せに生きていくことだからです。

最初の目的は違えど、最終目的は同じ

ダイエット、姿勢の修正、腰痛や肩こり緩和、月経痛やPMSの緩和、ストレス軽減、自律神経の調整、マタニティヨガ、産後ヨガ、妊活の体作り、自分を変えたい、友だちが欲しい・・・・・
様々な理由で人はヨガを始めますが、それは現状に何らかの苦があるからですね。
苦というのが大げさなら、自分から取り除きたいものがあるということです。

痛みがつらいのは、痛みそのものもですが、痛みによってもたらされる精神的な苦痛=心が痛みの影響でマイナスモードになることが大きいのではと思います。

ですから、ヨガの目的を突き詰めていくと、やはり「心の動きを鎮めること」ではないかと思います。
ストレス社会の今だからこそ、その目的は忘れずにいたいですし、皆さんにお伝えできる自分になりたいと講義を受けて感じました。


国際ヨガDAY関西in奈良さんのfacebookからお借りしました

いろんな流派のヨガに触れることはとても勉強になります。
道は違えど、最後に行き着くところは同じです。
^_^

このイベントは裏で、大変なご苦労があったそうです。
イベントに関わられたスタッフの方々、本当にありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。

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