シャバアーサナが苦手!?

奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
現在、新型コロナウィルスの感染拡大予防のため、対面レッスンを休講しております。

オンラインぷちヨガ(お試し無料レッスン)を開催中です。
オンラインヨガに関してはこちらからご覧ください。

 

 

さて、ヨガのポーズには能動的なポーズと受動的なポーズがあります。
受動的なポーズの王様はシャバアーサナ(くつろぎのポーズ)。

レッスンの最後に仰向け、大の字で寝転がるポーズですね。

このポーズ、大好き!という方と、どうも苦手という方がおられます。
私は後者、どうも苦手なタイプでした。
けれども、今は大好きなポーズに変わりつつあります。
なぜそうなったのか、体験を書きたいと思います。

 

シャバアーサナとは?

完全脱力のポーズ。
究極のリラックスポーズです。
基本は大の字に寝転がる形。

別名、くつろぎのポーズ、やすらぎのポーズ、屍のポーズとも言います。

 

シャバーサナは行うのはもっとも簡単だが、極めるにはもっとも難しいアーサナであると言われています。
他のアーサナは、行うことによってバランス、力強さ、柔軟性の強化が期待されますが、努力して何かを行わずして意識を集中し続けることで、おそらく身体と心の統合が可能な限り明らかになるのです。

「レスリー・カミノフのヨガアナトミィ」ガイアブックスより

くつろげない原因は何?

自分を自分でリラックスさせていくシャバアーサナ。
いつも時間に追われ、情報に振り回されているストレス過多な現代人にとっては必要なポーズと言えます。
交感神経優優位に偏りがちな私たちは、体を脱力し、心地よくまどろむ状態を作り出すことは難しいと感じることもあるかもしれません。

シャバアーサナでどうもくつろげないなあという場合、原因は心理的なものと肉体的なものがあるかと思います。

心理的な原因

思考優位で常に考え事をしているタイプの方は、脳がなかなか休まりません。
私はこのタイプでした。
後から後から考えが浮かんでくるんですね。

深い悩み事がある方はもちろんのこと、そうではない方も「今夜のおかずは何にしようか」という取り止めのない考えが浮かんできたりします。


肉体的な原因

痛みがある場合は、そこにどうしても意識が向かうので、なかなかくつろげません。

また、筋肉の不均衡、姿勢なども大きく影響します。
縮んだ身体ではゆるまないのです。
例えば猫背だと胸が縮んでいるので、胸が開くことが困難です。


(画像は「レスリー・カミノフのヨガアナトミィ」ガイアブックスより)

青い部分が仰向け時に体重を支える部分です。
姿勢の良い方でも足首や膝、腰などは設置はしません。
ただ、適度な浮き具合というものがあります。

私は反り腰なので腰の部分がかなり浮きます。
腰周りの筋肉がゆるまないんですね。
また、身体が左に少し回旋気味なので、右の方が開きにくいです。
このような偏りの積み重ねが、違和感や痛みになり、くつろぎにくさにつながっています。

工夫しだいでくつろぎ度は上がります

上記の仰向け画像ですが、足首や膝裏、腰などの負担を減らすと格段に気持ち良さがアップします。

●膝をゆるめる
これは膝の下に家にあったクッションと毛布を差し込んでいます。
膝や股関節、腰の負担を減らすことができます。
三角状にすると楽です。
教室では座布団を折って入れていました。

●目の周りをゆるめる
目にはアイピローを乗せています。
写真の中で乗せているのは300均一のもの。
タオルを乗せて光を遮断するだけでも、眼精疲労が緩和されますが、ある程度重みのあるアイピローを使うと、目の周りの筋肉がゆるんでいきます。
だたし、アイピローを眼球に直接乗せると目を痛める可能性もありますので、眉間を中心に乗せましょう。

●首をゆるめる
頭の下にはバスタオルなどを畳んで敷くと首の負担が楽になります。
また、ここではやっていませんが、足首の下にもタオルなどを巻いたものを入れるとさらに心地よく、安心感があります。
(記事の一番上にあるイラストをご参照ください)

●遠くのことを考える、イメージに助けてもらう
頭に何か浮かんできた時は、感覚に意識を向けると考えが止まります。
それでも意識散漫で色々考えちゃうという方は、距離的に遠い場所(宇宙、地球の裏側)、時間的に遠いもの(大昔、遠い未来)などに、考えをシフトしてみてください。
プールに浮かぶなどイメージもオススメです。

 

 

私は前述の通り、反り腰なのでひざ下に何か差し込むだけで、かなり体への負担が減りました。
体への負担が減ると、「痛いよー」「居心地悪いー」と脳への訴えが減り、神経が休まります。
すると、心の中であれこれ考えることが激減しました。
あれこれと考えてしまうことの一因は、身体への負担だったのですね。

ですから、身体に明らかに違和感のある方はもちろんのこと、色々考えてしまうという方も、少しの工夫でシャバアーサナがもっと心地良くなるかもしれません。
お試しくださいね。

マタニティさんのシャバアーサナ

マタニティさんの場合、初期は大丈夫ですが、だんだんお腹が大きくなると仰向けは厳禁。
背部にある大静脈が、お腹の重みで圧迫されると、血流が悪くなり血液が心臓に戻りにくくなってしまいます。

マタニティさんは静脈が通っている右側は避け、左側を下にして横向きの姿勢になりましょう。

画像が暗くて申し訳ないのですが、ひざ下にボルスターというヨガで使うクッションを入れ、脚を上げています。
ボルスターの代わりに、枕や大きめのクッションなど高さを作ったものなどで代用できるかと思います。

お腹の下にバスタオルなどを敷くと楽です。

 

眠っちゃってもオーケー?

つい眠ってしまった!
シャバアーサナあるあるですね。
私も寝落ちは数えきれずです(苦笑)。

生理現象は止めないこと、これはヨガの鉄則だと思います。
ヨガの教えの中にアヒンサー(非暴力)がありますが、身体の訴えを我慢することはアヒンサーに反していますね。

ただ、シャバアーサナの本来の目的は睡眠ではありません。
<意識的に>心身をゆるめていくことです。
意識をなくしてしまうと、ゆるめることもできません。

目覚めた時に、体がこってるなあ、疲れたなあと感じることはないでしょうか。
眠っていても身体は緊張していることは多々ありますよね。
だからこそ、覚醒時にゆるめていくことが大切です。

まとめ

シャバアーサナが苦手な方は

仰向けがつらい場合、道具を使って工夫してみる

これに尽きるかと思います。
特に膝下ですね、ゆるやかに膝が曲がっている状態だと、前モモの筋肉もゆるむのでオススメです。

リラックスは自分で作るもの、ですね🎵