脳は二階建て〜かんたんで役に立つ脳のお話
奈良市あやめ池とオンラインでヨガレッスンをしておりますヨガの和ほこほこのNaoです。
季節の変わり目で不安定なお天気。体調を崩したという声もちらほら入ってきます。それも心身がバランスをとろうとしているのかもしれませんね。
さて、先日キッズヨガ指導者養成講座で学んだ脳についてのお話をシェアさせていただきます。人間関係や子育てでイライラした時などに、ちょこっと思い出してみられてくださいね。
上階の脳と下階の脳
脳は一軒家に例えると大きく2つに分けられます。
上階の脳:大脳新皮質
感情統制、計画、問題解決など → 大人〜な脳ですね
下階の脳:大脳辺縁系
反射反応、衝動、強い感情 → 動物に近い脳です
成長するにつれ上階の脳が発達する
下階の脳は生まれた時から発達していますが、上階の脳は20代半ばまでかけてゆっくりと発達します。
上階>下階というわけではありません。健やかな脳は上階、下階が一体となって働きます。
そして上階の脳は下階の脳をコントロールできます。
こんな時、どの階にいる?
イライラ
ムカムカ
号泣
悔しい!!!!
そう、感情のままになっている時は下階にいます。そして上階への階段は見えません。
その人は上階?下階?どっちにいる?
育児に例えましょう。
子どもが泣き叫んで言うことを聞きません。
昔、我が子が3歳の時
「パンを食べたい」
と駄々をこねまくったことがあります。
玄関で
「パン、パン、パンが食べたいねん!!!!」
人間って腹が立つと地団駄を本当に踏むんですね(苦笑)。
私は短気なので腹が立ってきて
「知らん!パンはない!そこでずっと泣いてたらええねん!!!!!!!」
と怒りました。
この時、子どもは下階にいます。そして子どもに引きずられて、私も下階にいるんですね。
これでは上階は見えず問題は解決しません。
上階へ行こう
まず大人が上階へ行き、子どもが今、下階にいることに気づくことが大切です。
(今ならわかるけど)
大人が上階にいると口調も変わります。子どもにも上階への階段が見え始めます。
育児を例に出しましたが、これは大人同士の人間関係でも同じですよね。この人は下階にいるのねという意識が芽生えたら、少し冷静になれます。
ヨガは階段をつなぐのが得意です
ヨガは長い間、伝えられてきた心身のコントロール法ですから上階と下階をつなぐのが得意です。ヨガの基本は「観察すること」。
呼吸法やポーズ、瞑想などを行うことは上階を育くみ、下階をコントロールすることでもありますよね。
ヨガは「つなぐ」という意味です。心と身体、人と人、上階と下階をつないでくれます。
(参考:「しあわせ育児の脳科学」ダニエル・J・シーゲル)