腰を守りながらポーズをとる

奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
(現在、熱中症から自律神経が乱れ、体調不良につき休講中です)

奈良も日が沈むのが早くなりましたね。
食養生では「秋は糖質を盛れ」と言われます。
おいもや新米、炭水化物は体のエネルギ−源ですからね。
ただし、私は最近、盛り過ぎでございます(苦笑)。
^_^;

最近、ちょっと腰が痛い T▽T;

さて、最近、私は少々腰痛気味です。
元々反り腰ですが、腰痛はありませんでした。
ここにきて、軽い痛みがあるのは姿勢の悪化が原因です。

体調が悪いので、イスに座らず、うつ伏せで体を起こし、パソコンを打ったり、本を読んでいることが多いんですね。
お腹の力を抜いたまま、この姿勢を続けると、腰に大きな負担がかかります。
わかっていたらやめんかい!ですね、とほほ。

腰は頑張り屋さんでデリケート

腰痛は内臓疾患が原因でない限り、生活習慣病かと思います。
たくさんの原因があり、私も専門家、治療家ではないので、軽々にこれがあかん、あれがあかんとは言えません。

ただ、ヨガで悪化する場合もありますよということだけ書きたいと思います。

腰とは、背骨の中の腰の部分ですね。
大きな関節ではなく、小さな関節が連なっているのが背骨です。
その中の腰椎と言われる場所です。
5つの骨が連なっています。

腰椎の特徴は

●前後に曲げる、反る動きが得意
●肋骨や骨盤のように守ってくれる骨がない

よって、ついつい使い過ぎて、痛めてしまいます。
腰はデリケートな頑張り屋さんなのです。

ヨガでもついつい使ってしまう

例えばこんなポーズ。
2人の女性を見比べてみます。

★座位の前屈(パスチモッターナアーサナ)。

 

アンジェネヤアーサナ

下の写真は片足曲げていますが、同じような前屈です。
(名前はトリアンガムカエーカパーダパスチモッターナです、長い!)

前屈は股関節(脚の付け根)を前に曲げる動きです。
体の柔らかい人は最終的にお腹が太ももにあたるので、背骨もゆるやかに曲がりますが、背骨を曲げる動きはあくまで<最終的>なものです。

上の女性は頑張って前に倒れようとしているのですが、もも裏やふくらはぎ、お尻などがかたくて伸びないので、姿勢が維持できず、後ろに倒れそうになっています。
体を支えるために腰を丸めています。

下の女性は股関節を曲げることで前へ倒れているので、背骨の形状は変わらないまま。
腰が伸びていますよね。

ちょっと下の女性の画像が暗いですが、ウエストラインの傾き(シャツ裾の部分)の傾きが上の女性と下の女性で反対なのがわかるでしょうか。
上の女性は骨盤が後ろに傾いています。
腰を丸める動きです。
けれども前屈は骨盤を前に傾けないとできないんですね。

優先するのは腰の伸び

優先するのは腰の伸び、背中のラインです。

ダンダアーサナ

杖のポーズ(ダンダアーサナ)は前屈に入る前の基本ポーズ。
上のイラストのように膝を曲げて、もも裏をゆるめると、腰が伸びます。
あるいは、お尻の下に座布団や毛布、タオルをしいて、高さを作ります。
ブロックを持っている方はブロックに座ります。
すると股関節を曲げる角度がゆるくなるので、座りやすくなります。

これも股関節を曲げている動きです。
これでも十分です。

「みんなが前に倒れているから私も頑張って前に!」という気持ちがわいてきた時は、<どこが>頑張っているのかをよく観察します。
腰や背中が頑張っていませんか。
頭だけが前へ行こうとしていませんか。

股関節を前に曲げ、背骨をなるべくまっすぐ(S字ライン)に保つことに意識を向けてみてください。
すると思ったより前へ体はいきませんが、脚裏がしっかり伸びていきます。

後屈も同じ

後ろへ反る動き(後屈)も同じです。

★三日月のポーズ(アンジェネやアーサナ)

ザ・ヨガって感じでよく登場しますよね。
鼠蹊部が伸びて気持ちよいポーズですが、腰だけで頑張りがちです。

必ずお腹に力を入れ、後ろに反る時は股関節から。
鼠蹊部がかたい人は無理に後ろに反らなくて大丈夫です。

そう考えると、前屈、後屈が散りばめられている太陽礼拝は、腰を守る意識がなければ、腰痛改善どころか、腰痛促進シークエンスになってしまいますね。

太陽礼拝

両手を上げる時、立ち前屈をする時、うつ伏せで体を持ち上げる時、腰を軸にしないように要注意です。
両手を上げる時は、真上まで上がらなくても構わないので肩関節を使います。
前屈や後屈は股関節を軸に動きます。
そしてお腹と呼吸の力で腰を守ります。

一部の部位が悲鳴を上げないために

闇雲に体を動かしても、筋肉は動きますから、血流はアップしますし、気持ちいいものです。
けれども、何度も繰り返し、負担のある動きをしていると、いつか悲鳴を上げる部位が出てきます。

これは日常生活でも同じです。
床にあるものをとる時、前屈しますが、腰から曲げてとっていると・・・・
洗濯物を干す時に、腰から曲げてとっていると・・・
上にある物をとる時に、両腕ではなく腰をそらせて手を伸ばしていると・・・・

小さな意識の積み重ねで、腰の負担を減らしてあげたいですね。
^_^

私もうつ伏せパソコンをやめねば(汗)。