瞑想〜動き回る心を鎮める
奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
去年、熱中症からパニック障害を10年ぶりに再発してしまい、休養中でしたが、ゆるゆると再開させていただきました。
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今朝の奈良は日差しがきついです。
T_T
いきなりの暑さは体がついていけず、熱中症になりやすいです。
去年熱中症になり、しんどい思いをしたので戦々恐々の私です。
水分&塩分不足、寝不足にご注意ください。
特に自律神経が乱れやすい方はご自愛くださいね。
ヨガの目的って何?
さて、ヨガの目的って何やねん?ということを先日、書きました。
もちろん、各々の目的があって良いのですが、どの目的も根底には「幸せに在りたい」という思いがあると思います。
その思いを叶えるためにも、古代から受け継がれてきた「幸せになる方法」を知っておくのは大切だと思っています。
せっかくヨガとご縁があったのですからね。
^_^
ヨガの教典には「心の動きを止めることがヨガだよ」と書かれています。
心=思考や感情は、湧いては消え、湧いては消え、動き回ります。
私はついつい未来の不安や過去の後悔に思いを馳せていることがあり、ハッとすることが多いです(苦笑)。
皆さんも思い当たるのではないでしょうか。
試しに5分くらい何もしないでじっとしていると、心があっちへこっちへ動き回ったり、空想や妄想にとらわれていく様子がわかると思います。
心は自分自身ではない?
心は自分が生み出したものですが、自分自身ではありません。
体は自分のものですが、自分自身ではありません。
心や体は<私>の道具のようなもの。
では自分自身はどこにあるかと言うと
<心を眺めている存在>
です。
ヨガではそんな風にとらえます。
気が休まらないとは?
私たちは心や体と同化しがちです。
イライラした時には、イライラという感情と同化し、それは新たな感情や思考を生み、筋肉を過剰に緊張させて痛みや疲労を生み出します。
気が休まらないという言葉がありますよね。
これは言い換えると、心が動き回って神経が休まらないということかと思います。
さらに言い換えると脳が休まらないということです。
不安、恐怖、心配、イライラ、悲しみなどの不快感情に対して、脳は何とか対処しようと、神経を通じてあちこちに信号を送ります。
じっとしている状態でも悩み事にため息が出て気が休まらない・・・
そんな時、一見何もしていないようですが、実は体の中は「大変やぞ」とたくさん活動しているんですね。
瞑想はそんな動き回る心を鎮め、脳を休息させるワークです。
行法、修行、練習、色々な言い方があると思いますが同じです。
心の動きは心で命令しても止まらない
心は「心の動きよ止まれ!」と言っても止まりません。
「止まれ!」と言っているのも心ですしね。
^_^;
ですから、止めるのではなく、自然に止まるようにします。
具体的には1つのことに集中する練習をします。
まずは無心ではなく一心です。
呼吸に集中したり、何か唱えたり、じっとロウソクの火を見つめたり、感覚を味わったり。
様々な一心があります。
体の痛みがあれば、それがどんな痛みかを観察します。
「好きなことをしている時は一心になってるで」と思う方もおられることでしょう。
人間は好きなことに夢中になっている時は、呼吸も安定し、一心になっていますね。
ですから、好きなことをせよというのは、心身の健康に欠かせないと思います。
ただ、悩みを抱えていたり、体がしんどい時にはどうでしょうか。
「どないしよう」「ああすれば良かった」「もうやってられへんわ」
心は動き回っていますね。
瞑想では、どんな状況でも意識的に一心を作り出す練習をします。
まずは心が動き回ることに気づく
瞑想を始めると、心があっちにこっちに動き回る存在であることに気づきます。
心はうずうずします。
そして動き始めます。
その度に、また一心に戻ります。
「あかんな、集中できへんな」←これも心の動きです。
「だから私には無理やねん」←こういう風に感情や思考が数珠つなぎにならないようにまた一心に戻します。
何度も何度も。
そのうちに心は鎮まってくるのです。
瞑想の効果、私の体験談
瞑想の効果は色々言われていますが、私が今実感していることだけ書きますね。
パニック障害の発作時に役に立っている
ざわざわ感、過呼吸、めまいなどの症状が出そうになっている時、一番困るのは心が騒ぐことです。
恐怖や不安の感情がどんどん大きくなると、体がそれに反応して発作が悪化します。
以前の私は「過呼吸」という文字を見ただけで過呼吸になっていました。
今も体調が悪い時には息苦しくなります。
人間の体って悪い方向へは文字1つで導けるんですね(苦笑)。
そんな時、瞑想で行なっている<眺める練習>は役に立っています。
不安の増大を何とかおさめられることが増えました。
更年期の症状も<眺める>
最近、気温が安定しないので、ホットフラッシュ尽くしの我が体。
そんな時に、自分の意識を天井くらいに飛ばします。
そこから「あ、ホットフラッシュになってるな」と眺めます。
そして、「あー、ほんま嫌やな、暑い、しんどい etc」と感情があふれないように、「ホットフラッシュですね」と認識して終わりにするように努めます。
本当にしんどいのはホットフラッシュよりも、マイナス感情に振り回されることなんですよね。
また、どんな風に暑いのか、どこが暑いのか、汗が出るってどんな感じか・・・
感覚に集中します。
感覚に集中すると感情は止まります。
大腸内視鏡にも役立った♫
わたくし、10年以上、潰瘍性大腸炎患者をやっています。
原因不明の難病と言われており、腸に潰瘍ができます。
年に1度の大腸内視鏡検査は欠かせません。
大量の下剤で腸を空っぽにして、お尻の穴から長い蛇のようなカメラを入れていきます。
便を出す場所から異物を入れるのですから、恐怖と不安でいっぱいになります。
実際、腸が閉じてしまい検査が中止になったこともあります。
けれども最近は、呼吸法と、客観的に眺めるようにと努めることで、楽に受けることができるようになりました。
まずは呼吸を眺めることから
では具体的に瞑想ってどうやるん?という話ですが、まずはあおむけに寝てみましょう。
シャバアーサナ(くつろぎのポーズ)です。
目は閉じて、できればタオルなどで覆うと落ち着きます。
意識的に呼吸をゆっくりにしたり、早くしたりしなくてかまいません。
お腹が動いているのを感じます。
●まるで自分の呼吸の波乗りをしているように、息を吸い込んでいるあいだも、息を吐き出しているあいだも、呼吸のすべての瞬間に注意を集中してください。
●自分の心が呼吸から離れたことに気がついたら、そのたびに呼吸から注意をそらせたものは何かを確認してから、静かに腹部に注意を戻し、息が出たり入ったりするのを感じとってください。
●心が呼吸から離れてほかのことを考え始めるたびに、呼吸に注意を引き戻すのがあなたの仕事です。
「マインドフルネスストレス低減法」(J・カバットジン著/北大路書房)より引用
まずは5分くらいからでいかがでしょうか。
物事を始める時の秘訣は頑張らないことかと思います。
最初に頑張ると、心身がびっくりして「やばいん違うん?」と元の状態に引き戻そうとします。
ダイエットの停滞期や三日坊主でもわかるように、人間って変化が苦手なのです。
行う時は必ずタイマーをかけてくださいね。
私も練習中です
瞑想はできれば毎日がベストですが、女性の皆さんはなかなか毎日は難しい方もおられると思います。
私も自律神経が乱れているためか、睡眠が不安定で、コンスタントに同じ時間にはできていません。
それでももう私は瞑想から離れることはないと思っています。
「冥想はわれを陰で支える」
私の瞑想の先生の言葉です。
陰で支えられていることを、時々感じるようになり、たとえ数日できない時があってもまた座ることができるようになりました。
めんどくさいなーと思うこともありますけどね(笑)。
すぐに効果が出るものではないと思います。
けれども気がつけば、小さな変化が訪れる、そんなものだと思います。
その小さな変化は、変化としては小さくても、大切な変化です。
継続は力なりです。
^_^
奈良・西大寺の蓮も花盛りでしたよ♫
アメブロ 更年期ヨギーニの忘備録