ヨガマット考 アレルギーがあるヨギーニが試したヨガマット
奈良市あやめ池・学園前の初心者向け女性ヨガ教室「ヨガの和ほこほこ」のNaoです。
6月になり、湿度が高くなってきましたね。
さて、土曜日はヨガ解剖学講師で、アナトミック骨盤ヨガ®️の創始者、内田かつのり先生の「アナトミック骨盤ヨガ2時間の体験ワークショップ」(オンライン)に参加しました。
アナトミック骨盤ヨガ シンプルなポーズをゆっくりじっくり深めていくヨガ。キツいと言われることが多いですが、それは勢いを使わず動くから。丁寧に身体を動かし、筋力、柔軟性をじっくり深められるので、初心者から取り組んでいただけます。 |
もう数えきれないほど、このワークショップには参加してきましたが、今回は新しいヨガマットで臨みました。これがとても良かった!のです。マットによってこれほど動きやすさが変わるとはと、改めてびっくり。
生徒さんにも「オススメのヨガマットはありますか?」とよく質問をいただくので、今回は私が試してきたヨガマットのレビューを綴ろうと思います。
目次 ・ヨガマット、何のために使うの? |
ヨガマット、何のために使うの?
私がヨガを始めた22年前、下に敷いていたのはバスタオルでした。今のようにヨガマットは街で見かけるものではありませんでした。数年後、初めてヨガマットを購入。立位のポーズがしやすくなったことを覚えています。
ヨガマットを使う目的は下記です。
【安全】
床や畳の上で行う時に衝撃を和らげます。また滑って転倒したり、膝をついて痛めたりするのを防ぎます。仰向け時、背面を守ります。
【アライメント(フォーム)の調整】
細長いヨガマットは、両足を揃える、手をつく位置などの確認にも使います。均等に手足を並べる意識を持つだけで自力整体に。真ん中にラインが入っているヨガマットもあります。
【パーソナルスペース】
グループレッスンの場合、他者との境界線になります。また、自宅ヨガでも、マットを敷くだけで、自分の空間を作ることができ、ヨガに取り組む意識も生まれます。
今ではヨガやトレーニングの必需品になっていますね。外ヨガの時も安全のために必ずお使いください。
材質は?
ヨガマットの材質もさまざまです。自分の体質や用途に見合ったものを選ぶことが大切です。
PVC(ポリ塩化ビニール)
1番多く出回っている素材。100円均一や、ホームセンターで売っているヨガマットはほぼこちらの素材です。
メリット:安いので気軽に購入可能 種類が多く選択肢が豊富 手に入りやすい
デメリット:耐久性 滑りやすいものが多い 臭いが気になる人も
TPE(熱可塑性ねつかそせいエラストマー)
エコヨガマットと謳った商品名が多いです。文字通り、エコな材質で土に還ります。
メリット:臭いが少ない 軽い 手入れがしやすい 耐久性がある 比較的滑りにくい
デメリット:(現在は価格が下がってきていますが)PVCに比べると高価 ネット販売が主流
天然ゴム
高いグリップ性(滑らない)があり、ヨガ上級者に人気の素材。
メリット:滑りにくい 安定性 エコ
デメリット:重い 臭いが気になる人も 天然ゴムアレルギーの方は要注意
上の3つの素材が手に入りやすいかと思います。
その他
PU(ポリウレタン)・・・撥水性が良く滑りにくいが高価
EVA(エチレンビニールアセテート)・・・水に強く軽いが、長持ちしないかも
畳やコルクのマットもあります。購入される時に素材もご確認ください。
ヨガマットの厚み
ヨガをする時の目的によっても大きく変わります。持ち運びの有無、持ち運ぶ時の手段(電車か車か)によっても変わるかと思います。
私が持っているものは3,5mmから6mmまでです。
3.5mm
薄いので持ち運びには楽ですが、更年期で若い頃より関節を痛めやすくなっている身としては、膝立ちの時に痛いです。
4mmから6mm
軽い素材のものを使っているので大差なく感じます。素材によっては6mmだと安定感が増すと思います。同じ厚みでもメーカーによって踏み込んだ時の足裏の感触は少し違います。
10mm
私は使ったことがありませんが、安定感が増すメリットはありますが、立位時に踏みしめにくいという声は耳にします。仰向けや座位ポーズがほとんどという方ならいいのかもしれません。
(ヨガの和ほこほこでは、立位のポーズは欠かせない要素のひとつです)
当たり前ですが、同じ素材で4mmと6mmだと重さも巻きやすさも変わります。
マットの大きさと重さ
大きさ
100円均一で売っているヨガマットは幅や長さが小さいものがあります。外ヨガ時などは持ち運びや、地面に惜しなく置けるなどメリットもあります。ただ、しっかりヨガをしたい場合、特に初心者の方にはオススメできません。
長さは170cmから180cmくらいが標準的でしょうか。高身長な方は長めのマットのほうが使いやすいと思います。
幅は60cmくらいが多いです。私は185cm×66cmのものを持っていますが、少し大きいと、仰向けになった時も安心感があります。
重さ
これは持ち運びされる予定の方は知っておきたいところです。良いと評判のマットでも女性が持ち運ぶには重すぎるものもあります。インターネットで買われる場合、重さも記載されていますので、ご確認ください。
私が使っているヨガマット
私はアレルギーがあるので、天然ゴムは使っていません。下記は天然ゴム素材以外のものになります。こちらにご紹介した以外にも持っているのですが、今は販売されていなかったり、私の中ではオススメできないものなのでで割愛します。
▪︎スリア HDエコマットプラス 4mm 初心者にもオススメ
1番長く使っているもので、4本目です。最初に購入したのがもう10余年前。今ほど、ヨガマットがない頃でした。
初めて購入したヨガマットは10年持ちました。
画像はsuriaスリアさんより
軽さ、耐久性、グリップ力、カラーバリエーションと、非常にバランスがとれているマットです。体験参加の生徒さんにお貸ししているヨガマットもこちらのマット。グリップ力は、ダウンドッグで長くキープする、汗をかくなどがない場合、初心者の方にはオススメです。6mmもあります。膝が痛む方など、クッション性や安定感重視なら6mmです。
素材:TPE
サイズ : 約61×183×0.4cm
丸めたときの直径:約12cm
重さ:約0.9kg
販売元 https://online.suria.jp/fs/suria/2SU-HEP
▪︎プラナエコヨガマット 初心者にもオススメ
TPE素材なので、スリアさんのエコマットプラスと同じ感じです。ただ、1mmの厚みの違いは感じます。またリバーシブルになっており、柄があるほうも使えます。こちらも体験レッスンの方にお貸ししております。ただ、こちらの商品、もう販売していないようです。柄がついてないものは販売していましたが、2022年6月現在、品切れ中です。
素材:TPE
サイズ:183cm × 61cm × 5mm
重さ:0.99kg
▪︎ヨワガークス プラネットサダナ 価格が少し高くなりますが一生もの
天然ゴム系以外で滑らないヨガマットをということで購入したマットです。たまに対面レッスンにも持って行きますが、基本は自主練習用です。グリップ力はかなりありますが、ダウンドッグでロングキープする時に手汗をかくと少々滑ります。とは言え、少し大きめのサイズ感はおうちヨガにぴったり。へたらず、たわまず、一生使えそうなマットです。TPEに比べると思いですが、持ち運べないほどではありません。
今はプラネットサダナIIとなり、バージョンアップ商品になっています。1つだけ言うとしたら、色味が地味なことでしょうか。歳を重ねると、黒やグレーより明るい色が欲しくなりますね。
素材:PVC、コットン、ポリエーテルサルホン
サイズ:185cm×66cm×4.2mm
丸めた時の直径 :約10cm
重さ:1.9kg
ヨガワークス https://www.yogaworks.jp/products/detail/7
▪︎イージーヨガ オーロラプロマット 価格が少し高くなりますが良いマットです
先日来た新入りちゃんですが、かなり優秀です。
表と裏で素材が違います。裏はTPE素材になっており、軽いです。シックなグレーがかったネイビーというのでしょうか。表はココア色とブルーグレーの2色展開。私は部屋に合わせてココアを選びました。
表面がつるつるしており、一瞬不安になりましたが、このマットがすごいのは手汗をかいた時。手汗をかいたほうが滑らないんじゃないかと思うくらい、滑りません。センタリングもしやすいようになっており、真ん中には穴が空いています。ホットヨガにもオススメできると思います。
ダウンドッグがとにかくしやすくなりました。
素材:表PU、裏TPE
サイズ:64cm x 183cm x 5mm
重さ:1.0kg
イージーヨガ https://www.easyogashop.jp/fs/easyoga/R_props-bag/detail-YME-511-C07
ヨガマットケースの裏技
ヨガマットケースは様々なタイプが販売されていますが、私は普段、部屋にそのまま置いているので、持ち運ぶ時は大きめの布でくるくる巻いています。
お裁縫が好きな方なら自分で作ることも
ショルダーつきヨガマットケース(巾着タイプ)の作り方
https://book.nunocoto-fabric.com/19896
ヨガマットの次はヨガブロックもあれば便利
ヨガブロックはポーズの補助に大変便利です。特にオンラインヨガの場合はあっても損はないと思います。
ヨガブロックのことはまたの機会に。
まとめ:マットを選ぶ時のポイント
どこで使う?
スタジオや教室に持って行くのなら、丸めやすいもの、軽いもの、ヨガマットケースに入れやすいものがオススメです。教室で人との距離が狭い場合、幅や長さが大きいと並べにくいことも。
続けられそう?
良いマットを買うことでモチベーションが高まることもありますが、あまりにも高価なものだともったいないかもしれません。価格帯が1万円以下のものがいいかと思います。
好きな色味も大切
落ち着きたい方はブルー系、元気をもらいたい方はオレンジ系、柄物などもあります。ときめくものをお買い求めください。またおうちのインテリアに合うと、外に出しておけます。マットは押入れにしまわないことが大切です♬
初心者の方こそ良いものを
料理が初めてだからと切れない包丁を使っているとかえって危険です。良い道具は身を助けてくれます。私は初心者の方こそ良いマットを使うことをオススメしております。滑らない=グリップ力は注目してお選びください。ずるずる滑っていると余計なところに力みがでますし、危険です。
使用しているのはイージーヨガオーロラプロマット
あなたのヨガライフが道具とともに快適で楽しいものになりますように。